ヨガインストラクターになる方法を探している方向けの記事です。
- ヨガインストラクターってどうやったらなれるの?
- 資格は必要なの?どのくらいの期間がかかるの?
- 人気ヨガインストラクターになるには?
といった疑問にお答えします。
かやんぬ
- ヨガインストラクターになるための方法や費用、期間がわかる
- 働き方・仕事の見つけ方がわかる
- 人気ヨガインストラクターになる方法がわかる
もくじ
ヨガインストラクターになるには資格は必要?
日本ではヨガの国家資格や公的な資格はありません。全てのヨガの資格が民間が発行している資格になります。
そのため、ヨガインストラクターになるために資格が必要か否か?という問いに対してお答えするなら、以下が正解です。
かやんぬ
では、資格が必要な場合、資格が不要な場合で何が違うのでしょうか?
ヨガインストラクターになるには?資格が必要な場合
ヨガインストラクターになるために資格が必要なのは、ヨガの経験が浅い方です。
- ヨガの知識を効率よく習得できる
- 指導の練習を積むことができる
- ヨガクラスに生徒さんを集客する際に安心してもらえる材料になる
- ヨガの仕事に応募する際にプラスの判断材料になる
「資格を取得している」ということは、一定のカリキュラムを受講し取得したとみなしてもらえるため、さまざまな面で安心してもらうことができます。
では次に、資格が不要な場合とはどのような場合でしょうか?
ヨガインストラクターになるには?資格が不要な場合
ヨガインストラクターになるために資格が不要なのは、ヨガの経験が長く集客で困らない方です。
- 長年ヨガの指導者のもとで練習を積んでいる
- ヨガの先生のアシスタント経験が長い
- あなたのヨガの経験やスキルを求めてくれる生徒さんが既にいる
つまり、ヨガの資格を取得する必要がないほどヨガについての知識や経験があり、それを周りが認めてくれるほどの認知度がある方であれば、わざわざ資格を取得する必要はありません。
もしあなたがこれから「ゼロからヨガインストラクターを目指したい」と考えているならば、資格取得は必須です。
では、どんな資格があるのか、見ていきます。
ヨガインストラクターになるには?どんな資格があるの?
ヨガの資格の多くは、試験を合格して得られる資格ではなく、認定されたスクールや講座に参加し受講することで得られる資格です。
講座の中で、ヨガに関する情報や、安全で効果的なヨガ指導をおこなうために必要なスキルを習得していくことができます。
ヨガインストラクターの資格1:全米ヨガアライアンス認定資格
ヨガインストラクターの資格として現在もっとも一般的であり人気があるのが、全米ヨガアライアンス協会が発行しているRYT200という資格です。
世界基準で採用されている資格であり、現在この資格を採用している国は80カ国以上に及びます。そのため、日本で取得していても海外でも通用しますし、逆に留学などで海外で取得して日本で活用することもできます。
- RYT200(200時間のベーシックなヨガ資格)
- RYT500(200時間に300時間をプラスしたヨガの上級資格)
- RCYT95(キッズヨガ)
- RPYT85(産前産後ヨガ)

ヨガインストラクターの資格2:インド中央政府公認資格

日本ヨーガ・ニケタンのWEBサイト
認定講座は、インド・カルナタカ州バンガロール市に本部があるスワミ・ヴィヴェーカナンダ・ヨーガ研究所/ヨーガ大学院大学(sVYASA)のヨーガ教師養成講座のカリキュラムに準じて行われます。
日本国内では「日本ヨーガ・ニケタン」が認定養成スクールとして認められており、日本語で講義を受けることもできます。
- YIC(ヨーガ教師養成講座)
- YTIC(ヨーガ療法士養成講座 YIC修了者対象)
ヨガインストラクターの資格3:日本ヨガインストラクター協会(JYIA)

日本ヨガインストラクター協会(JYIA)のWEBサイト
技術・ホスピタリティの兼ね備わったヨガインストラクターを育て、健康的な社会づくりを目指すことを目的に活動されています。
- JYIA3級認定試験
- JYIA2級認定試験
- JYIA1級認定試験
ヨガインストラクターの資格4:日本YOGA連盟

日本YOGA連盟のWEBサイト
指導者の養成だけでなく、認定講師の登録、各地への教師の派遣などもおこなっています。
- ティーチャーインストラクター
- インストラクター
- 温泉ヨガ指導員一級・二級
ヨガインストラクターの資格5:各スクール独自の資格
日本には多くのヨガスタジオが存在し、その各スクールが独自にヨガインストラクター養成講座を開催し資格を発行しています。
上記では現在日本で知名度の高い団体を紹介させてもらいましたが、NPO団体などもほかにも多数存在します。
各団体やスクール独自の資格となると、国内では規定がないため値段も内容も期間も様々です。
どの資格を選ぶかによって、学べる内容も異なるのでしっかりと調べてから受講しましょう。
ヨガインストラクターの資格6:専門的分野の資格
以上、上記で説明した5つがヨガインストラクターになるためのベーシックな資格です。
ヨガの基本や練習、指導法などを学べますが、そのほかにもヨガには専門分野の資格が多々存在します。
など50以上の専門分野に分けられます。
ヨガの基礎的な資格を取得した後には、こういった専門分野の資格も取得してインストラクターとしての知識やスキルを磨いていきましょう。
ヨガインストラクターになるには?いくら必要?期間は?
前述した通り、さまざまな認定講座や資格が存在するため一概には言えません。
上記で紹介した3団体について調べたところ、以下の金額・期間が必要でした。
金額 | 期間 | |
---|---|---|
RYT200 | 30万〜60万 | 最短20日〜1年 |
インド中央政府公認資格 | 10万〜20万 | 1年〜2年 |
JYIA | 7,7万〜40万 | 38.5時間〜60時間 |
日本YOGA連盟 | 113,520円 | 7日 |
金額も期間も結構、幅がありますね。
ヨガインストラクターになるには?スクールの選び方
上記の通り、資格も多々あり金額も期間もさまざま。では、どうやって選んだら良いのでしょうか?
スクール・資格の選び方についてご紹介します。
ヨガインストラクターになるスクール選び1:資格
まずは、どの資格を取得したいかを考えましょう。
取得する資格によって、認定講座を開催しているスクールが異なります。
資格は、団体によって想いや重視している内容が異なるので、自分がどんなインストラクターになりたいか、主に何を学びたいか、などを中心に選ぶようにしましょう。
また資格やスクールによって、卒業後のフォロー制度にも違いが出るので、そこも重視しておきましょう。
ヨガインストラクターになるスクール選び2:先生
「資格を調べても違いがわからない」といった時には先生から選ぶのがオススメです。
気になる先生やスクールがあれば、一度足を運んで先生に会ってみて、「この先生から学びたい」と思えるような先生を探しましょう。
ヨガとは単なる知識ではなく、ライフスタイルや哲学など生き方の知恵も学ぶものです。
自分に合わない先生から学ぶことになってしまうと、学びが辛くなってしまうので、好きな先生を見つけるようにしましょう。
ヨガインストラクターになるスクール選び3:ヨガのスタイル
たとえばRYT200を取得したいと思った場合、RYT200の認定講座を開催しているスクールは多数存在します。
ですが、スクールによって教えているヨガのスタイルが異なります。
ヨガのスタイルが異なると、運動量や強度、またはヨガを通して何を伝えたいか、といった考え方が異なってきます。
- ヨガを通してリラックスして欲しいからゆっくり動くクラスを展開している
- ヨガを通してエネルギーチャージして欲しいからしっかり動くクラスを展開している
例えば、「ゆったりしたヨガを伝える先生になりたい」と考えているのに、後者のスクールに通った場合には、自分が望むヨガとは異なるヨガを学ぶことになります。
どんなヨガを伝える先生になりたいか、まで考えてヨガのスクールを選べるといいですね。
ヨガインストラクターになるスクール選び4:通いやすさ
あまりオススメはしていませんが、通いやすいさから選ぶのも1つの方法です。
なぜあまりオススメしていないかというと、通いやすさから選ぶ場合には、「そもそもどんな資格を取得したいか」「どんな先生から学びたいか」といった肝心な部分を無視してしまいがちだからです。
でも特に地方在住の方だと、認定スクールが最寄りにないなど、そもそも選択肢がないなど取得が困難な場合もありますよね。
そういった時には、合宿形式のスクールや海外での取得を検討するのも有りです。

ヨガインストラクターになるには?どんなことを学ぶの?
ヨガインストラクターになるには、どんなことを学んでいくのでしょうか?
さまざまな資格の種類がありますが、学ぶ内容はだいたい決まっています。
ヨガインストラクターになる!学ぶ内容1:ヨガの知識
「ヨガの知識」と一言でいっても以下のようにさまざまな分野に分かれています。
ヨガインストラクターになる!学ぶ内容2:ヨガの実践
ヨガは知識ではなく、実践がともなって初めて意味を持つものです。
ポーズの名前をどれだけたくさん覚えていても、実際に体を動かしてその効果を感じていなければ、ヨガをしているとは言えません。
ヨガインストラクターになる!学ぶ内容3:体の知識
ヨガインストラクターになるということは、人の体を見てサポートをしたり、時には触れて修正(アジャストメント)をするようになるということです。
正しい体の知識なしでアドバイスを行う、もしくは人に触れた場合に怪我をさせてしまうこともあります。
安全に、かつ効果的にヨガを楽しんでもらえるヨガインストラクターになるためには体の知識は必須です。
ヨガインストラクターになる!学ぶ内容4:指導法
最後に「ヨガが好き、自分が楽しい」というだけではヨガインストラクターにはなれません。
ヨガを伝える方法を学ぶ必要があります。
ヨガインストラクターの役割は、ポーズを伝えることではありません。ポーズを伝えるだけならDVDや本で十分。
みんながDVDや本ではなく、実際にヨガクラスに来る目的は、「自分のポーズが間違っていないか確認して欲しいから」です。
ポーズを伝えるだけでなく、安全かつ効果的にリードできる指導法を身につける必要があります。
上記4つを紹介しましたが、各内容をどこまで、どの程度学ぶかはスクールによって異なります。カリキュラムを見て、重視したい分野を考えるのもオススメです。
ヨガインストラクターになるには?どうやって仕事を見つけるの?
では、資格取得できたとして、ヨガインストラクターになるにはどうやって仕事を見つければ良いのでしょうか?
ヨガインストラクターの仕事の見つけ方1:卒業校のサポート
もっとも理想的なのは卒業したヨガスクールのサポートを受けること。
あなたの実力なども知った上でサポートしてもらえるので、期待はずれになってしまう可能性も低いです。
ヨガスクールによってサポート内容もさまざまであり、条件も異なるので事前によく確認しておきましょう。
- 採用情報の紹介
- スタジオを無料でレンタル可能
- 練習を採用担当者が見に来てスカウト
- 卒業したスクールにそのまま就職
ヨガインストラクターの仕事の見つけ方2:オーディション
卒業したスクールにサポートが無い場合など、よく使われるのがネットで採用情報を探しオーディションを受けること。
かやんぬ
募集先によって内容は異なりますが、簡単な面接と、20分ほどのクラスを開催することがあります。
ヨガインストラクターの仕事の見つけ方3:直接連絡
採用情報を探しても、募集を出しているところやオーディションを開催しているところは少ないです。
東京ならまだしも地方となると特に少なくなるので、そんな時には、自分からアプローチするのも1つの手段。
「ネットを拝見して、ぜひ御社でヨガクラスをもたせていただきたいと思いました」といった感じで、面接してもらえないかを聞く方法もあります。
公募はしていないけれど良いヨガインストラクターさんがいたらお願いしたいと考えているスタジオオーナーも多いので、自分から動いてみましょう。
ヨガインストラクターの仕事の見つけ方4:自主開催
最後は、自分でヨガクラスを開催する自主開催です。
身近に採用情報もなく、周りにヨガスタジオがない場合などは、特にチャンスです!
なぜなら「ヨガを受けたい」と思っていてもヨガクラスが開催されていないということなので、ライバルが少ないため、これからあなたが集客を始めても参加してくださる生徒さんがたくさんいるということです。
「自主開催」というと、難しそうな印象を受けるかもしれませんが、ネットやSNS、チラシをカフェに置いてもらうなどで集客できるのでぜひやってみてください。
かやんぬ
ヨガインストラクターになるには?どこで働くの?
ヨガインストラクターとして活動するには、どこで働く方法があるのでしょうか?
ヨガインストラクターの働く場所1:ヨガスクールやヨガスタジオ
「ヨガインストラクターになる」と決めた方の多くが想像するのは、ヨガスクールやヨガスタジオで働いている姿ですよね。
実際、ヨガスクールやヨガスタジオへの勤務はヨガインストラクターの中でもとても人気のある働き方です。
ですが、ヨガインストラクターの人数に比べてヨガ専門のスタジオは少なく、その枠はなかなか狭き門です。
では、そのほかの方はどこで働いているのでしょうか?
ヨガインストラクターの働く場所2:・フィットネスやジム
フィットネスクラブやスポーツジムのスタジオプログラムとしてヨガクラスを担当する形で働いている方も多いです。
この場合、フィットネスクラブに来ている会員さんたちがヨガクラスに参加してくれるので、自分からそこまで集客をがんばらなくても良い、という利点があります。
かやんぬ
ヨガインストラクターの働く場所3:カルチャースクール
ほかにも、地域のカルチャースクールで開催する方法があります。
地域にもよりますが、カルチャーセンターの大元に問い合わせてクラスを開催したい希望を伝えて開催に至る、という流れです。
半年に1回など募集のタイミングが決まっていることもあるので、気になる方は問い合わせておきましょう。
かやんぬ
毎回同じ生徒さんが来てくれるので、成長を一緒に見ていけるというのは嬉しかったです。
ヨガインストラクターになるには?知っておくべきヨガ業界の常識
ヨガインストラクターになるにあたり、よくある疑問をまとめてみました。
ヨガインストラクターになるのに年齢は重要?
答えは「NO」です。
ヨガインストラクターというのは少し変わったお仕事です。
エアロビクスやフィットネスインストラクターとは異なり、ヨガの中には「哲学」や「ライフスタイル」が含まれています。
また老若男女問わずできるようにと考えられたものです。
そのため、哲学やライフスタイルを伝える上では、年を重ねた方ほどヨガインストラクターとして深みが出てきます。
逆に若すぎると「あの若さで生き方を語られても…」という印象を与えて、若さがマイナスになってしまうこともあります。
もちろん、若い方には若い方なりのヨガの伝え方があるので、ヨガインストラクターになるのに年齢は気にしなくて良いと言えます。
ヨガインストラクターになるのに体型は重要?
答えは「NO」です。
体型の痩せている・太っているという考え方よりも「健康的か否か」の方が重要です。
いくら細くても拒食症のような痩せ方の場合にはマイナスになりますし、太めであっても渡辺直美さんのように明るく健康的でよく動けるのであれば問題ありません。
「でもヨガって細い先生が多い」と思いますよね。
特に雑誌とか見ていると、若くてキレイで痩せているヨガインストラクターさんが多いですが、あれは元々モデル出身の方などが多く、そういった方を取り上げているので当たり前といえば当たり前です。
例えばあなたが「ぽっちゃりでも毎日が楽しくなるヨガ」を伝えたいのであれば、ぽっちゃりなことは武器になります。
渡辺直美さんが痩せていた場合、そこまで注目されたかどうかはわかりませんよね?それと同じで、体型をマイナスにするのも武器にするのもあなた次第です。
ヨガインストラクターになるのに体が固いとだめ?
答えは「NO」です。
逆に体が固い方ほど、ヨガインストラクターに向いています。理由は「体が固い人の気持ち」がわかるからです。
かやんぬ
ヨガ初心者の多くは「体が固いですが大丈夫ですか?」という不安を抱えています。
その時に「私も固い(固かった)から大丈夫!」と言ってあげられるのはとても心強いです。
ヨガインストラクターになるには未経験だと無理?
答えは「NO」です。
今、どんなに有名なヨガインストラクターの方でも、ヨガ初心者のときは絶対にありました。
確かにヨガ未経験からヨガインストラクターを目指した場合、ヨガの経験者と比較すると時間がかかってしまいます。
今やなんらかのヨガの資格所持者は2万人以上におよぶため、「ヨガの資格をとったら簡単にヨガインストラクターになれる」という時代ではありません。
でも、頑張り方次第で、人気のヨガインストラクターになることは可能です。
ヨガインストラクターになるには?どうやったら人気の先生になれるの?
ヨガインストラクターとして生徒さんを集客して、人気の先生になるためには以下の3つが必要です。
人気ヨガインストラクターに必要なもの1:人としての魅力
著名なヨガの先生方、人気のある先生方は人として魅力的な方が多いです。
いろんな経験をされてきたと思うのですが、生徒さんの立場になって考え、生徒さんに寄り添うようにと意識されている先生が多いです。
一方的にヨガを伝えるだけのインストラクターではなく、クラスに来てくれた生徒さんに寄り添えるような、人として魅力を磨き続ける努力を忘れないでください。
人気ヨガインストラクターに必要なもの2:勉強
私がヨガインストラクターだった時に、ヨガ業界のすごい方に
かやんぬ
と質問したことがあります。
その時に教えてもらったのが、以下の言葉です。
「とにかくヨガの勉強と実践をすること。すごいと言われる先生方はみんなすごく勉強熱心」
すでに知名度も実績のある先生方でさえも、日々勉強を続けています。
これからヨガインストラクターを目指す方であれば、もっとヨガの勉強・実践が必要なことがわかってもらえるのではないでしょうか?
人気ヨガインストラクターに必要なもの3:得意分野
最後に、ヨガの中でも分野がいくつもに分かれています。
これらの中から「自分はこの分野を得意分野にしたい!」もしくは「今までの経験からこの分野が強みになりそう」と思う分野があれば、ぜひそこを強化していってください。
「どんな人にでもどんなヨガでも伝えられます」というヨガインストラクターよりも「◯◯な悩みで悩む方に◯◯ヨガを提供します」というヨガインストラクターさんの方が圧倒的に人気インストラクターになれます。
ヨガインストラクターになるには?の質問に対するまとめ
ヨガインストラクターになるための資格やスクールの選び方、仕事の見つけ方や働き方についてご紹介してきました。
ヨガに関していうと、年齢も体型も柔軟性も、どれもあなた次第でマイナスにもなれば武器にもなります。
「どんな人にどんなヨガを伝えたいか」をまず考えることで、どんな資格が必要かも見えてくるので、まずはそこを考えてみてください。
かやんぬ